3つの分野に分けて対策を考える
漢検1級の分野別の対策は大きく分けて3つ 読み・書き取り・四字熟語 です。
その他にも対義語・類義語や故事・成語・諺、文章問題などあるじゃないか、と思われるかもしれませんが、これらも結局のところ「読み」や「書き取り」として答えますので、まとめて一緒に対策した方が効率がいいのです。
9つの分野それぞれを1つずつ対策して勉強していくよりも、3つの対策で済むのなら、そっちの方が楽ですよね。
めぐみ式 漢検1級の勉強法では、問い(一)〜(九)の9つの出題分野を
「読み」「書き取り」「四字熟語」の3つにグループ化してまとめて対策します。
漢検1級の試験内容は、全130問、合計200点満点、合格点は160点以上です。
読みグループ(1点/問)
対策問題:
- (一)1〜30の読み…1点×30問(計30点)
⇒ 1〜20は音読み、21〜30は訓読み - (五)熟字訓・当て字…1点×10問(計10点)
- (六)熟語と一字訓…1点×10問(計10点)
- (九)文章問題 ア〜コの読み…1点×10問(計10点)
計60問 60点
漢検1級では基本的に、読み=1点が1問当たりの配点です。(※四字熟語以外)
上記の読み問題をすべて足すと、60問60点となります。
書き取りグループ(2点/問)
対策問題:
- (二)1〜20の書き取り…2点×20問(計40点)
⇒ 15〜18は同音・同訓異字、19〜20は国字 - (三)意味をあらわす語…2点×5問(計10点)
- (七)対義語・類義語…2点×10問(計20点)
- (八)故事・成語・諺…2点×10問(計20点)
- (九)文章問題 1〜10の書き取り…2点×10問(計20点)
計55問 110点
漢検1級では基本的に、書き取り=2点が1問当たりの配点です。(※四字熟語以外)
上記の書き取り問題をすべて足すと、55問110点となります。
四字熟語グループ(2点/問)
対策問題:
- (四)問1の書き取り…2点×10問(計20点)
- 〃 問2の読み…2点×5問(計10点)
計15問 30点
四字熟語では読み書きどちらも2点なので、四字熟語だけで15問30点となります。
3つのグループそれぞれの対策の仕方
勉強していく順序は「四字熟語」⇒「書き取り」⇒「読み」です。
めぐみ式 漢検1級の勉強法6つのステップでも、何はともあれ1番目に取り掛かるのが四字熟語です。なぜなら、四字熟語に含まれる漢字は、他の分野の問いでも頻出されるものが多いので、真っ先にマスターするのが一番の近道になるからです。
それから過去問をベースに自分ノートを作っていくのですが、その作業の中で自然と「書き取り」と、ある程度の「訓読み」は身に付きますので、あえて書き対策だけの勉強はしません。しいて言うなら、問題集の書き取りグループの分野を丁寧にやっておくぐらいです。
対義語・類義語など他の対策は?
対策は「読み」「書き取り」「四字熟語」だけでいいの?対義語・類義語や当て字や故事・成語の対策はどうするの?と不安に思うかもしれませんが、大丈夫です。
それらは別途対策しなくても、自分ノート作りをすることで無理なく身につくからです。
めぐみ式の自分ノート作りでは、勉強すべき漢字の1つ1つの意味や、その周辺の情報も一緒に関連付けて覚えていくので、ノートがまとめ上がったら、あとはそれを読み返したり、問題集や過去問を解いていくだけです。