漢検1級によく出される熟語の構成

過去問分析をして分かった「出やすい熟語」

直近4年分の過去問と、精選演習に出されている漢字をすべて漢字辞典へマーカー(=過去問分析)していて気づいたことがあります。それは、○○構成の熟語が圧倒的に多く出題されている、ということでした。

 

つまり「出題されやすい漢字・熟語」が見えてきたのです!

 

それはズバリ「上下似たような意味の漢字からなっている熟語」でした。たとえば【忸怩】【嚠喨】【靉靆】などですね。漢検2級でいう問い(三)の熟語の構成なら「ア、同じような意味の漢字を重ねたもの」に当たります。

 

熟語の構成は4種類あります

  1. 同じような意味の漢字を重ねたもの(例:岩石)←コレが多く出題!
  2. 反対または対応の意味を表す字を重ねたもの(例:高低)
  3. 上の字が下の字を修飾しているもの(例:洋画)
  4. 下の字が上の字の目的語・補語になっているもの(例:着席)
  5. 上の字が下の字の意味を打ち消しているもの(例:非常)

 

実際に数えてみました

どれだけの割合で「上下似た意味の構成の熟語」が使われているのか、過去問数回分をサンプルにしにて、1つずつ数えてみました。

 

その結果、なんと約40%もの熟語が、この構成から成り立っていたんです!熟語の構成には、上記のように4種類もあるのにですよ。この「上下似た意味の構成の熟語」のものだけで、4割を占めていたのです。

 

そしてさらには【忸怩】【嚠喨】【靉靆】のように、部首(とくに偏)が同じものの組み合わせが多いとも感じました。

 

ステップ3. 過去問の分析でも書いたように、過去に出題された漢字・熟語の対象には、回答するものだけでなく、対義語・類義語の問題側となっている熟語や、選択問題のひっかけ熟語も含めています。いずれも意味が分かっていないと解けないので、それらも出題されたものとして考えるべきだからです。

 

是非ともこのデータを生かし、ステップ4の自分ノート作りにお役立て下さい!