暗記ものをまとめて覚える -漢検1級合格のための勉強法-
国字や当て字、故事・成語・諺など、ある程度は暗記が必要なジャンルは、終盤でまとめて覚えた方が効率がいいです。覚える範囲は以下の通りです。
国字…完璧に!
熟字訓・当て字…過去問や精選演習、問題集で出されたものを中心に
故事・成語・諺…当て字の範囲と同じ
※当て字と故事は、本番での正解率70%を目標に!深追いしすぎないこと※
覚えるといっても、自分ノート作りのときにも多くに触れてきていますから「丸暗記で覚える」ものは実質少ないと思います。
それぞれの覚え方のコツ
国字の覚え方のコツ
国字の勉強法については、分野別対策でくわしく書いていますので、そちらをご覧ください。⇒ 漢検1級の分野別勉強法「国字の対策と攻略法」
熟字訓・当て字の覚え方のコツ
当て字は、過去問や問題集で出されたものを中心に、かつ完璧に覚えればいいでしょう。それだけでも試験本番で6〜7割は取れます。
過去問と問題集だけですから、熟字訓・当て字の覚える範囲はそんなに多くないはずなのですが、他の熟語よりも意外と覚えづらいものです。似たような紛らわしい漢字や、聞いたこともない、漢字からもちっともピンとこないものも多いからかもしれません。
ということで、当て字もやはり(多少強引にでも)何かしらのグループ分けをして、まとめて覚えると少しは楽になります。たとえば草木の名前とか、海の生物とか、もしくはパッと見で似たような字面とか。
「もう疲れちゃったよー」という人には↓こんなのもあります。
【お茶を飲んでるだけなのになんだか頭が良くなるマグカップ】
試験の数か月前に、イオンの雑貨屋さんでたまたま見つけて購入しました。私が持っているのは、野菜と果物の当て字が30個書かれたマグカップです。今もこの記事を書きながら、これでコーヒー飲んでます。
故事・成語・諺の覚え方のコツ
故事・成語・諺も、当て字と同様に過去問や問題集で出されたものを中心に、かつそれらを完璧に覚えるだけにとどめます。
この分野では、頻出漢字や熟語、四字熟語とかぶっているものも多くあるので、過去問と問題集にあるものさえ間違えずに書ければ、やはり7割程度は解けるはずです。
初見の問題が3割程度は出るでしょうが、これを取りたいがために、膨大な故事を覚えるのは効率が悪すぎます。
当て字と故事・成語・諺は、7割正解を目標に
国字は書き問題のうち2問しかないものの、出題範囲が明確であり数も少ないので、絶対に落としてはいけません。
けれども当て字と故事の方は範囲が絞り切れず、漢字辞典にも載っていないものがいつも3割程度は出てしまうので、7割正解を目標とします。どちらも過去問と問題集にあるものさえシッカリ間違わなければ、6〜7割程度はいけるはずです。
残りの落とすであろう数問分の点数は、四字熟語や基礎問題など、他分野での挽回が十分できますので、深追いしすぎないことが大切です!
漢検1級に合格するためには、各分野で何点・何割取るべきか?直前期には自分の仕上がり程度と照らし合わせてジックリと策を考えるべきです。この獲得点の考え方については、おいおい記事を書こうと思っています。