問題を解く -漢検1級合格のための勉強法-
ステップ1.四字熟語、2.過去問分析、3.自分ノート作りが終わったら、いよいよ精選演習、新星の頻出度順、完全征服などの問題集を、ドンドン解いてみましょう。
ここまで特に覚える努力をしていないのに、割と解けることに自分でも驚くはずです。もちろん間違える漢字もありますが、ノートを振り返ると、その周辺情報もセットで一気に思い出すので、解けない漢字もだんだん減ってきます。
間違っても、ミスした漢字を10回書き直す!なんてことはしないで下さいね。手が疲れるだけです。何回やっても同じ間違い、どうしても覚えられない漢字というのも出てきますが、それも同じようにノートを見返す作業だけをその都度やっていれば、必ずスッと出てくる日が来ます。
使う問題集と解き方のコツ
実は問題集を解く順番にも工夫があります。精選演習→新星の頻出度順→完全征服と解くのですが「1冊終わったら次の問題集へ」ではなく「精選演習の読み問題が終わったら、頻出度順の読み問題へ」というふうに、読みなら読みを3冊終わらせてから、次の書き問題だけ次々など、同じ分野を連続で解くのがポイントです。
漢検の「過去問題集」と成美堂の「本試験型」の2冊は、この次の次のステップでもミッチリやるので、ここでは精選演習・新星の頻出度順・完全征服の3冊に集中して解きまくる方が、効率がいいです。
問題集を解きまくるときのコツ
- やるのは、精選演習・新星の頻出度順・完全征服の3冊
⇒ 過去問題集と成美堂の本試験型は、後でOK - 1冊ずつではなく、分野ごとにぶっ通しで解く!
⇒ 問題集Aの読みだけ → Bの読みだけ → Cの読み… - 四字熟語だけは問題集に頼らず、1級配当すべて重要!
- 当て字と故事・成語・諺、文章題は、ほどほどでOK
間違えた漢字は、ノートを振り返るだけです。それもすべてを見直す必要はありません。2周3周と何度も解いているうちに会得・体得し、ミスする回数も減ってきます。気になる漢字や、いつも同じ間違いをしてしまう漢字を中心に、ノートの読み直しをしましょう。
問題集の効果的な解き方をくわしく
読みなら読みだけで3冊通しで解いていきますが、分野ごとに解く順番は、精選演習 → 頻出度順 → 完全征服 がおすすめです。
精選演習と新星の頻出度順の問題内容はとても似ていて、文字通り頻出漢字が多いので、この2冊を連続して解くことで、より基礎の基礎が強く記憶に残るからです。完全征服だけは、ここにしか出ていない問題も多いので、基礎に付け足す知識といった感じです。
読み・書きの分野は3〜4周はしたいところですが、全ての分野をまんべんなく同じ周数する必要は、まったくありません。自分の得意な分野、不得意な分野はだんだん見えてくるので、それに合わせて自分なりに量を調整してください。
ただ四字熟語に限っては、問題集の中の頻出の度合いや未出題にとらわれず、1級配当漢字のものすべて(ただし「之」を含むものは除く)が大事だと思っています。
なので私は、問題集よりも自分で作った四字熟語リスト868個の読み・書き・意味をきちんと間違わないように、1ヶ月〜1か月半ごとに総復習しました。
四字熟語のおさらいは、主に書けるか読めるかのチェックです。意味はノート作りの時に自然と覚えていました。この自作の四字熟語リストの総復習が5周で、問題集の四字熟語のところは1周しかしていません。
当て字はまだほとんど外れると思います。故事・成語・諺も、まだまだ書けないものが多いでしょう。ですが、まだここで覚えようとしなくて大丈夫です。
とりあえず問題を解くだけ、間違えても気にしません。この次のステップ5で効率よくまとめて覚えられますので。
文章題はほどほどでよし
文章題についても、ほどほどでOKです。文章題はとくに当たり外れが大きい分野でもあり、この文章題だけでプラスマイナス10点違う可能性があります。
それに文章題を何周もやって、そこに出ている漢字なら完璧に解けるようになっていたとしても、同じ文章の問題が本番に出る可能性は極めて低いので、1周もしくは2周ぐらいで、頻出漢字さえ押さえておけば良しとします。