漢検1級のための準1級の勉強法

漢検1級を受ける前に、準1級は必須か?

ある日突然、漢検1級を受けよう!と思う人は少ないと思います。かくいう私も2級から始め、意外と高得点が取れたことに気を良くし、準1級へと進みました。

 

この時点ではまだ、いやそれどころか、準1級に無事合格できた直後でもまだ、漢検1級を目指そうとまでは考えていませんでした。準1級と1級の差はものすごいと聞いていましたし、問題例を見ても解ける気がしませんでしたので。

 

つまり、漢検1級を目指す人は、それまでに下位級は取得済みである場合がほとんどかと思います。とくに準1級の知識は(検定試験の合否は別としても)実質必須ともいえます。

 

漢検1級の試験では、準1級配当の漢字が問題として出題される場合もあります。中でも直近4年分の過去問題を見ていて感じたのは、準1級漢字は1級の文章問題でよく出されていたことです。

 

なので準1級合格から1級受験まで間が空いていないのが一番望ましく、その場合は準1級の漢字勉強にとくに時間を割かなくても大丈夫かと思います。もし間が空いてしまっていて記憶に自信がなかったり、準1級を受けていないのであれば、やはり準1級を軽くでも抑えておいた方が安心できます。

 

準1級のおさらいの仕方

しかし出ても数問、もしかしたら出題されないかもしれない準1級の漢字を、総おさらいするのも効率が悪いですよね。

 

そこで私がした準1級のプチ勉強法は、準1級保持者ならお世話になった人も多いであろう(つまりすでに手元に持っている人も多いと思われる)「カバー率測定問題集 漢検マスター準1級」の付録のカコカンを見直すことです。試験の直前期がいいです。問題集本体は使いません。

 

漢検マスター準1級 カバー率測定問題集

漢検マスター準1級 カバー率測定問題集


 

準1級の時は、この1冊さえ完璧に仕上げられれば合格できるといわれている鉄板の問題集です。さらにその付録だけを使い、さらにさらに、その付録カコカンの、読み書きともに過去の出題回数ゼロのものは省きます

 

あまり完璧に仕上げようと深追いはしません。準1級漢字音訓表で読めるか書けるかを確認する程度にサラリと。とくに書きで出題回数ゼロならば、読めればいいです。表外の読み・書きランキングの方は1回だけ紙に書いておくと記憶がよみがえりやすくなり尚安心です。

 

それだけだと不安だという人だけ、手元にある漢検公式の過去問題集の準1級の部分(1級抱き合わせになっていますよね)を見直しておけばいいでしょう。(私は準1級に関してはカコカンおさらいしかやっていません)

 

漢検1級の試験に出るか分からない準1級の勉強は以上です。

 

まとめ

  • 準1級カバー率問題集の付録「カコカン」をサラリと
    ⇒ 読み書きともに出題回数ゼロなら無視
    ⇒ 書きで出題回数ゼロなら読めればOK
    ⇒ 表外の読み・書きランキングは1回だけ書く
  • まだ不安が残る人は、手元にある過去問題集の準1級をサラリと
  • 準1級の問題は出るかどうか分からないので、深追いはしない!